何がしかの創作物に触れるということは、人の感性に多大な影響を与えてくれるものですよね。
俺の今の感性が形成されるにいたって、かなり影響を受けているなあというもの。
それは漫画であり、ゲームであり、映画であり、アニメであり、サイバーパンクであり、サイコサスペンスであり、サイケデリックであり、バイオレンスであり、ファンタジーであり、SF小説であり、エロゲーであります。
そしてそれらに付属するサントラが今の俺の感性を育て上げたといっても過言ではありません。
幾多数多の「驚愕」と「泣き」と「燃え」と「萌え」が俺を駆け抜けて行きました。
その中でも今日は特に”エロゲー”と”SF”について少し語ろうかと思います。
皆さんエロゲー知ってますか?
もう少し正確に言うと、”18禁パソコンゲーム”ですね。
じゃあギャルゲーは?
有名どころでいうと「ときめきメモリアル」などがギャルゲーにあたります。
誤解されがちなのですが、エロゲーというものがこのギャルゲーに大人のエロ要素を足しただけのものという認識には少し誤りがあります。
エロゲーといっても色々ジャンルがあるのです。
そういったアドベンチャー形式から、RPG、アクション、シュミレーション、パズル、格闘、サウンドノベル等など、ありとあらゆるジャンルが混在します。
そして”18禁”という制限を設けることで逆に表現の制限を大幅に広げたゲーム業界がそこにあるのです。
”18禁”と聞いて即座にエロだけを想像する人は、それこそ頭の中に”エロ”の2文字しかない思考停止人間である可能性がありますよ!
”18禁”という枠の中では表現の制約が緩和されます。
それはエロだけではなく、バイオレンス表現、タブー的なことやサイケデリックな演出、はたまた一般向けには向かないマニアック過ぎる内容もかなりの範囲で許容できるということです。
普通のゲームしかやってなかったら全く拝めないであろう世界です。
これは18才以上の分別のある大人にだけ許された至高の娯楽世界です。
もちろん当たり障りの無い”エロ”だけを全面に押し出したゲームも多いですが、俺はストーリーやゲーム性にこだわったエロゲー界屈指の名作や迷作を何本もプレイしました。
いわゆる”オタク”が制作側に回っていることが多く、ストーリーの内容も理屈っぽかったり、哲学くさかったり、理系的観念満載の作品がたくさんあり、オタクにはこれがほんとたまらないのです。
量子力学、並行宇宙、相対性理論、伝奇、猟奇、クトゥルフ神話、カント、デカルト、ニーチェ、シュレディンガーの猫、フェティシズム。
これらの単語にビビっと来る人はやってみるべき名作が何本もありますよ。
まあ、何が言いたいかってーと、「セカチュー」を読んで泣いた人は「世界の中心で愛を叫んだけもの」を知らない人がほとんどだろうし、似たよーな”ぼくわたし泣き&欝文学”、「ノルウェイの森」すら読んだことないかもしれない。
「セカチュー」や「ノルウェイの森」を読んでも一向に泣けなかった俺が、爆泣きしてクリア後一週間欝になった「EVE burst error」や「Air」、あまりに衝撃的なストーリー展開、神がかってさえいるゲーム性に失禁しそうになった「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」や「Ever17 -the out of infinity-」、あまりに渋すぎて「俺は将来探偵になるんだ!」と危うく心に決めかけた「黒の断章」、「Esの方程式」を、「オススメですYO!!!!!」と箕面の中心で叫んでみたところで、「おっ、そうなんや~やってみよっ」と、気軽にエロゲーストアに足を運ぶ人なんかほとんどいない現実が残念でなりません。
実写>アニメ、小説>漫画、運動>ゲーム。
このステレオタイプな方程式が出来てしまうのは日本では仕方ないのかもしれないですが、感性を育む時にそんな観念ははっきりいって邪魔だと思うし、アニメ漫画ゲームは日本が世界に誇る文化なのだということをちゃんと日本人自身が認識しなければ、クリエイターが育っていかないんじゃないでしょーか。
目と耳かっぽじってくださいよ。
邦楽が世界に進出してますか?
日本の作家の小説が世界でどれだけ翻訳されてますか?
ちなみに余談ですが。
ちびっ子からおっきいお友達にまで大人気な「ポケットモンスター」ですが、海外での名称は「POKEMON」です。
何故でしょうか?
正解は次回!
YU-NOは最近ふとしたことから存在を初めて知って、やってみようかなあと思ってました。年末時間があればトライしてみます。
あと攻殻のSolid state society、やっと最近見まして結構面白かったのでまたしんちゃんの感想も教えて下さい。ってあと三日で帰るんやけど笑。