›8 12, 2007

青年よモエとナキを抱け 4

Category: miya-aki , Review / 3 Comments: Post / View

これまではエロゲを中心にお送りしてきたこのコーナーですが、いよいよネタが切れ始めたので今日はアニメにします。
アニメといえば俺。
俺といえばアニメ。
90年代以降のアニメシーンを語る上で決して外すことのできないあのアニメからいってみましょう。

■ 新世紀エヴァンゲリオン
2000年9月13日に南極で発生したセカンドインパクトと呼ばれる大災害後の地球を舞台とする。その大惨事から復興しつつあった2015年の人類は、使徒と呼称されるあらたな脅威に見舞われていた。

国連の下部組織である特務機関NERV(ネルフ)は、襲来する使徒を殲滅するため、汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンを極秘に開発していた。そのパイロットには、まだ14歳の多感な少年・少女が選ばれ、世界の命運を託されたのであった。

主人公である14歳の少年「碇シンジ」は、「幼少時のトラウマ」と「父親との疎遠な関係」から、他人と接触を好まない内向的な少年であるが、NERVの司令である父親によって、EVA初号機のパイロットとして選任される。碇シンジをはじめとする EVA のパイロットたちは、世界の命運を託され、命をかけて戦うという閉鎖的な極限状態に置かれることとなり、追い込まれ傷つき病んでいく。

セカンドインパクトの真相、襲来する使徒の正体、そして秘密裏に進められる「人類補完計画」の全貌。多くの謎がちりばめられ、主人公であるシンジの成長と挫折を追いながら、物語は進んでいく。


俺を本格的にアニメの世界にいざない、日本中の平和な夕餉の食卓を絶望と気まずさのどん底に叩き落した作品。
当時は萌えなどの概念もほとんど無く、俺たちにとってテレビアニメといえばドラゴンボールかドラえもんだったわけで。
異彩を放つ演出やちりばめられた伏線、衝撃的な展開は日本中を震撼させ、社会現象にまでもなりました。
ひときわ他の作品と違ったところは、まず登場人物の内面的な心理描写が主立って表現されていたところでしょう。
全ての登場人物がとても人間臭く、ストーリーをより深く彩っています。
主人公は「碇シンジ」という中学生の少年なのですが、この主人公、とにかくかっこ良くない。
内向的なネクラ少年でもうとにかく弱い、脆い。
ネチネチと苦悩する姿は観ていて痛々しく、そしてイライラするほど。
いまだかつてこんなかっこ悪い主人公がいただろうか?
登場人物の内面を痛々しく描きながら展開するストーリー。
その端々にちりばめられる膨大な伏線、旧約聖書からの引用語、その他生物学、心理学、物理学、宗教、様々な分野の専門用語の多用。
グロテスクな表現。
長回しや奇抜なアングル、フラッシュカット等の斬新な演出手法。
ありとあらゆる方面から「こんなん今まで観た事ねえ!」と当時思春期真っ只中であった俺の心をわしづかみにしたのです。
極めつけはTVシリーズの最終2話。
なにがすごいって最初から最後まで延々と抽象的な内面心理描写が続きます。
え!?
それまでのストーリーは一体どこに!?
あの人どうなったの!?
人類補完計画って何!?
っていうかそれよりも何よりも、前後のつながりの無いわけわからんサイケデリックなドラッグムービーが24分間流れ続けた我が家の食卓の気まずさをどうしてくれんの!?
そんなことは気にも留めず物語?はそのまま怒涛の結末へ!!

ええええええぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇええええぇぇ!?!?!?!?!!?!?

とまあ、恐ろしいほど斬新過ぎた最終回は賛否両論の嵐でしたね。
それを受けこの最終2話は後に劇場版でリメイクされ、一応ストーリーには決着がつくのです。
が。
この劇場版も悪意がフルスロットル。
すごすぎる。
TV版、劇場版どちらもぜひ一度は観ていただきたいです。

劇中ではBGMとしてクラシック曲も積極的に使われ、これがとても印象に残っています。
使われ方も絶妙で、24話ではベートーヴェン交響曲第9番第4楽章のみしか劇中で音楽が使われなかったりといったように、とても効果的に挿入されていると思います。
バッハのG線上のアリアや、パッヘルベルのカノン、その他には賛美歌などなど。
ここぞというところで流れるのがもうホントやるねえ~といった感じ。

そんなこんなでエヴァも10周年。
今年、なんとヱヴァンゲリヲン新劇場版としてエヴァンゲリオンが復活します。
全四部作!!

高画質で観たい方はこちら↓
http://freemv.b-ch.com/prom/eva/eva_newmv_01_1m.asx
http://freemv.b-ch.com/prom/eva/eva_newmv_02_1m.asx

この劇場版は続編ではなく、同一時間上の別世界、いわゆる別ルートの物語。
ストーリーは全く別物になるようです。
その中で新たな真実が描かれるようなので、ファンは観るっきゃないですね!
俺も必ず劇場に足を運びます!
もちろん全部な!!
しかしテーマソングを歌うのが宇多田 ヒカルというのには驚きましたが、いやいや、聴いてみると案外良いじゃないですか。
予告編を観たところ、作画クオリティも腰抜かしそうなほど素晴らしい感じなのでとても楽しみです。

最後は劇中で使用された歌の中から一番好きな歌を。

「Komm,susser Tod - 甘き死よ、来たれ」

Komm,susser Tod (M-10 Director's Edit. Vesion)

I know, I know I've let you down
I've been a fool to myself
I thought that I could
live for no one else
But now through all the hurt & pain
It's time for me to respect
the ones you love
mean more than anything
So with sadness in my heart
(I) feel the best thing I could do
is end it all
and leave forever
what's done is done, it feels so bad
what once was happy now is sad
I'll never love again
my world is ending

I wish that I could turn back time
cos now the guilt is all mine
can't live without
the trust from those you love
I know we can't forget the past
you can't forget love & pride
because of that, it's kill in me insiIt all returns to nothing, it all comes
tumbling down, tumbling down,tumbling down,
it all returns to nothing, I just keep
letting me down, letting me down,letting me down,
In my heart of hearts
I know that I called never love again
I've lost everything everything
everything that matters to me,
matters in this world

I wish that I could turn back time
cos now all the guilt is all mine
can't live without
the trust from those you love
I know we can't forget the past
you can't forget love & pride
because of that, its kill in me inside

It all returns to nothing, it just keeps
tumbling down, tumbling down,tumbling down
It all returns to nothing, I just keep
letting me down, letting me down,letting me down
It all returns to nothing, it all keeps
tumbling down, tumbling down,tumbling down
It all returns to nothing, I just keep
letting me down, letting me down,letting me down

甘き死よ来たれ [日本語原詞:庵野秀明]

不安なの。
不安なの。
みんなに嫌われるのが、怖い。
自分が傷つくのが、怖い。
でも、ヒトを傷つけるのが、もっと怖い。
でも、傷つけてしまう。
好きなヒトを傷つけてしまう。
だから、ヒトを好きにならない。
だから、自分を傷つけるの。

嫌いだから。
だいっキライだから。
好きになっては、いけないの。
だから、自分を傷つける。

優しさはとても残酷
心を委ねたら、私は壊れてしまう
心が触れ合えば、あの人は傷つく
だから、私は壊れるしかない
無へと還るしかない

無へと還ろう 無へと還ろう
それは、優しさに満ち満ちたところ
そこは、真実の痛みのないところ
心の揺らぎのないところ

無へと還ろう 無へと還ろう
他人のいない無へと還ろう
無へと還ろう 無へと還ろう
傷つく事のない無へと還ろう・・・(リピート)

NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX '07 EDITION
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Comments

 オタクと言われようがなんといわれようが、この作品ははずせません。
まあ劇場に行くかはわかりませんが・・・。

ガンダムは暗いぜ。
特にZは。
オトナになってからガンダムを見ると、いろんな角度から見れて面白い。
そして悲惨だ。

暇な時に観ることをすすめます。

Posted by: てつを at 2007年08月20日 23:36

こないだはどうもでした。
新章エヴァ楽しみですな~。もちろん見ますよ。

てつを<
Zガンダムは去年某国にいるときに全部見ましたが、正直あんまでした。
大人になりすぎてから見たからでしょうか。大学生の時とかに見てたらもっと楽しく見れたかも。
ちなみに俺のお気に入りは「ポケットの中の戦争」です。泣けます。

Posted by: まちるだ at 2007年08月23日 01:37

>てつを
実は俺ガンダムシリーズ観たこと無いのさ。
なぜか逆襲のシャアだけは観たんやけど。
ガンプラとか作ってたのにね…なんでやろ…。
膨大な時間があれば観たいとは思ってます。

>まちるださん
こちらこそこないだはどうもでした!
ポケットの中の戦争と言えば「嘘だと言ってよ、バーニィ」ですね。
そんなんは知ってるんですが未観です。

Posted by: miya-aki at 2007年08月24日 01:35
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