最近北朝鮮の核武装が問題になっています。
日本の核武装を含め様々な議論が日本で展開されています。
とても難しい問題です。
その議論の中よく出てくる言葉で、「日本は世界唯一のヒバク国」というものがあります。
この言葉、少しうさんくさく、正確ではないと思います。
確かに日本は実際、戦争の中で原子爆弾を他国に使用された唯一の国です。
しかし、「ヒバク」という意味においては、大量の被曝者を抱えた国は日本だけではありません。
核実験が行われた地域付近にも人は住んでいるし、湾岸戦争やイラク戦争で使用された劣化ウラン弾による被曝もあります(アメリカは否定しているが)。
そしてチェルノブイリ原子力発電所です。
1986年4月26日 チェルノブイリ原子力発電所事故:ウクライナ共和国チェルノブイリ原発4号機が火災を起こし、多量の核廃棄物が大気中に放出されたレベル7の深刻重大な事件。無許可での発電実験中、安全装置を切り制御棒をほとんど引き抜いたために出力が急上昇して起こった。核廃棄物は気流に乗って世界規模で被ばくを齎した。直接の死亡者は作業員・救助隊員の数十名だけであるが、がんなどの疾病を含めると、数万から数十万にのぼるとされていた。しかし2005年に発表されたWHO等の複数組織による国際共同調査結果では、この事故による直接的な死者は最終的に9000人との評価もある。この事故を契機に国際的な原子力情報交換の重要性が認識され、WANOが結成された。核を議論するのはとても大事なことだし、身近なところにある「Atomic Energy」のことも忘れてはいけないと思います。
原子力発電には問題点はあるが、利点も存在します。
Wikipediaによれば
利点核とは何なのか、放射能とは何なのか。
現行の原子力発電には以下の利点が挙げられる。
- 安定した電力供給が可能
- 発電時に 地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しない
- 使用する燃料が極端に少なくて済む
- 燃料の中東依存度を減らすことが出来る
- 核燃料サイクル等によるウラン238の有効利用や海水からのウラン採取が実現すれば、燃料は非常に豊富
- 経済性が高い
- 再処理により準国産エネルギーを実現できる
- 技術力があることがアピールできる
- 酸素を必要としない
問題点
現行の原子力発電には以下の問題点が指摘されている。特に日本では、広島・長崎が原子爆弾の被害を受けたこともあり、放射能や放射線に対して嫌悪感を抱く人は多く、建設時には地域住民の反対運動が頻発する。一方で、原子力発電所ができると、地元には一定の雇用が期待できるほか、電源立地地域対策交付金などの電源三法交付金、固定資産税、法人税などの税収も確保できる。このことから、地域住民が賛否を巡って対立することも多い。
- 重大事故は周辺環境に多大な被害を与え、その影響は地球規模に及ぶ
- 毒性が強く、放射性物質である核廃棄物を作り出す
- 高レベル放射性廃棄物の最終処分地が決定していない
- 地殻中のウラン235のみの利用を考えた場合、資源がそれほど豊富なわけではない
- ウラン資源の可採埋蔵量に由来する資源枯渇問題
- 軍事転用の制約に関わる国際社会への配慮
- 起動停止の所要時間が長い(通常停止)
- 炉の特性上、通常は負荷追従運転を行わない
- 火力発電所と比べ、施設建設に多大なコストがかかる
- 地質学的側面から、立地場所が限定される
- 電気利用者・電力会社と施設周辺に住む住民との利益・不利益が相応でない可能性がある
- 発電施設および核廃棄物へのテロの危険
- 将来の原子力発電を担ってくれる若手技術者が減少傾向にある
- 原子力発電所の新規建設数が減少していることからメーカーの原子力部門における技術の継承が困難となってきている
<注>↓多少ショッキングな映像も含まれます。