›11 15, 2006

full high definition

Posted by miya-aki at 19:04 / Category: miya-aki , Weblog / 0 Comments


■ 物売るってレベルじゃねぇぞ!

はい。
ついに発売されましたねーPLASTATION 3!!
皆さん買いましたか?
俺は買えませんこんな高級なオモチャ…。
スペックを見るとなかなか素晴らしく、【Blu-ray Disc】の再生、無線LAN搭載(60GBモデル)、HDD搭載、1080pでのHDMI出力が可能、従来のPS・PS2のソフトも動くらしいじゃないですか。
まあ実際はそんな甘くないらしいのですが…。
まあ何はともあれ、まともなDVDプレーヤーすら持ってない俺としては、普通にプレーヤーとして欲しいような気がします。
【Blu-ray Disc】プレーヤーとしてみればだいぶお得感がありますよね。
でも1080pでHDMI接続できるテレビ持ってる人がどんだけいるんやろ?
もしや今どきの家庭のリビングには巨大なハイビジョンテレビがあるのが普通なの??
俺んちはバリバリブラウン管すわ…。
■ reactable: improvisation demo

スペイン・バルセロナのPompeu Fabra UniversityのMusic Technology Groupが開発した次世代のシンセサイザー・インターフェースらしいです。
素晴らしい。
カオスパッドなんて裸足で逃げ出しますね。
ライブで観てみたいな~。
似たやつでこういうのもあります。
■ Audiopad

んーーーー触りてえぇぇぇぇ!!!!
■ オンラインプリントを無料で利用できる写真共有サービス「Priea」
■ 0円でコピーできる「タダコピ」ができるまで
最近はこういうのがあるんですね。
広告さえつければなんでもタダで提供出来ちゃうんでしょうか。
広告が気になんない人はぜひ活用してみてください。
■ 公共広告機構 CM 『黒い絵』

ACのCMにはハッとさせられるものが多いですね。
俺にはまだまだ想像力が足りないなあ…。
■ 5分で人を育てる技術 (2)抽象的なことばかり言う“理解が浅い部下”
わかる…なんかわかるでぇ~。
■ 大阪高裁 在日年金訴訟の控訴棄却 「在日の面倒は韓国政府が見るべき」
全くその通りだと俺も思います。


てなわけで明日の夜から俺東京に出発します!
詳しいスケジュールはhttp://f18.aaa.livedoor.jp/~neujohn/でよろしく!

Atomic Energy

Posted by miya-aki at 02:07 / Category: miya-aki , Weblog / 0 Comments

最近北朝鮮の核武装が問題になっています。
日本の核武装を含め様々な議論が日本で展開されています。
とても難しい問題です。
その議論の中よく出てくる言葉で、「日本は世界唯一のヒバク国」というものがあります。
この言葉、少しうさんくさく、正確ではないと思います。
確かに日本は実際、戦争の中で原子爆弾を他国に使用された唯一の国です。
しかし、「ヒバク」という意味においては、大量の被曝者を抱えた国は日本だけではありません。
核実験が行われた地域付近にも人は住んでいるし、湾岸戦争やイラク戦争で使用された劣化ウラン弾による被曝もあります(アメリカは否定しているが)。
そしてチェルノブイリ原子力発電所です。

1986年4月26日 チェルノブイリ原子力発電所事故:ウクライナ共和国チェルノブイリ原発4号機が火災を起こし、多量の核廃棄物が大気中に放出されたレベル7の深刻重大な事件。無許可での発電実験中、安全装置を切り制御棒をほとんど引き抜いたために出力が急上昇して起こった。核廃棄物は気流に乗って世界規模で被ばくを齎した。直接の死亡者は作業員・救助隊員の数十名だけであるが、がんなどの疾病を含めると、数万から数十万にのぼるとされていた。しかし2005年に発表されたWHO等の複数組織による国際共同調査結果では、この事故による直接的な死者は最終的に9000人との評価もある。この事故を契機に国際的な原子力情報交換の重要性が認識され、WANOが結成された。
核を議論するのはとても大事なことだし、身近なところにある「Atomic Energy」のことも忘れてはいけないと思います。
■ Chernobyl Legacy
放射能によって遺伝子を破壊されるとはどういうことか。
↑は写真家 Paul Fuscoのサイトで、自身がチェルノブイリで撮った写真とともに自身の思いを語っています。
ある程度の覚悟を持って見てください。

原子力発電には問題点はあるが、利点も存在します。
Wikipediaによれば

利点
現行の原子力発電には以下の利点が挙げられる。

  • 安定した電力供給が可能
  • 発電時に 地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しない
  • 使用する燃料が極端に少なくて済む
  • 燃料の中東依存度を減らすことが出来る
  • 核燃料サイクル等によるウラン238の有効利用や海水からのウラン採取が実現すれば、燃料は非常に豊富
  • 経済性が高い
  • 再処理により準国産エネルギーを実現できる
  • 技術力があることがアピールできる
  • 酸素を必要としない

問題点
現行の原子力発電には以下の問題点が指摘されている。

  • 重大事故は周辺環境に多大な被害を与え、その影響は地球規模に及ぶ
  • 毒性が強く、放射性物質である核廃棄物を作り出す
  • 高レベル放射性廃棄物の最終処分地が決定していない
  • 地殻中のウラン235のみの利用を考えた場合、資源がそれほど豊富なわけではない
  • ウラン資源の可採埋蔵量に由来する資源枯渇問題
  • 軍事転用の制約に関わる国際社会への配慮
  • 起動停止の所要時間が長い(通常停止)
  • 炉の特性上、通常は負荷追従運転を行わない
  • 火力発電所と比べ、施設建設に多大なコストがかかる
  • 地質学的側面から、立地場所が限定される
  • 電気利用者・電力会社と施設周辺に住む住民との利益・不利益が相応でない可能性がある
  • 発電施設および核廃棄物へのテロの危険
  • 将来の原子力発電を担ってくれる若手技術者が減少傾向にある
  • 原子力発電所の新規建設数が減少していることからメーカーの原子力部門における技術の継承が困難となってきている
特に日本では、広島・長崎が原子爆弾の被害を受けたこともあり、放射能や放射線に対して嫌悪感を抱く人は多く、建設時には地域住民の反対運動が頻発する。一方で、原子力発電所ができると、地元には一定の雇用が期待できるほか、電源立地地域対策交付金などの電源三法交付金、固定資産税、法人税などの税収も確保できる。このことから、地域住民が賛否を巡って対立することも多い。
核とは何なのか、放射能とは何なのか。
それを知り、議論し、選択することはとても大事だと思う。
自分の子供を千羽鶴を燃やすような”大人”に育てないために。

<注>↓多少ショッキングな映像も含まれます。

■ 広島 原爆投下 BBC制作 通常版
■ Nuclear Victims- hiroshima & nagasaki

›11 12, 2006

秋山さんおめでとうございます!

Posted by miya-aki at 17:36 / Category: miya-aki , Weblog / 2 Comments

色々と反響のある「ライブハウスを出でよ」ですが、勢いで書いた部分もあり、今読み返してみると穴ありまくりだなあ(笑)
反応があることはとても嬉しいことです。
それに対する補足はこっちに書きますね。
BBSを日記関係の議論の場所にはあんましたくないので、俺の日記に対するコメントはこれ以降こっちにコメントしてくれるとありがたいです。

今回の俺の意見は「日本のバンドシーン」に対しての意見であり、それもオリジナルの楽曲でインディペンデントで活動し、赤の他人に娯楽を提供している立場のバンドに対しての意見です。
身内同士の娯楽で成り立っているものに対しての意見ではありません。
そしてバンド業界がしょーもなくなった原因と業界の悪意に対する考察であり、決してJCを使うこと自体やレンタルすること自体、はたまたライブハウスやスタジオの使用自体を批判しているわけではありません。
自分でイベントするためにはどこか場所を借りないとダメやしね。
それによって生み出されたと俺が思ういくつかの弊害に対する批判です。
言葉葉足らずで誤解を生んだようなら申し訳ないです…。
いやあ文章って難しいなぁ…。
そしてもちろん俺の日記は全て俺個人の意見であり、発言の全責任は俺個人にあります。

かっつん氏の「音楽はそれぞれの楽しみ方があるので自分の音楽に対するattitudeと違う人を頭ごなしに批判するのはおかしい」という意見、にのみや氏の「下手くそなのは別に悪いことじゃない」という意見ですが、バンドに対しそういう受け取り方があっても全然良いと思います。
そういう考え方もあるんやなと色々勉強になります。
俺個人の考えを書きます。
それらは個人の楽しみ方の話であり、もしそれが個人の中や閉鎖された身内の中で完結しているものなら(例えば音楽の好みとかサークル活動とかね)俺もそれ自体に意見するつもりは無いです。
しかし、赤の他人に何かを提供するのなら、どんな批判や中傷が来ようと、それはある程度覚悟しなければならないことだと思います。
それが他人に何かを発表する、ということに対する責任だと思います。

「何あのギターの音!?」
「あいつへったくそやな~!」
「うるさいだけやん!なんなんこの音楽!?」
「何これ、意味分からんねんけど。いつボーカル入るん?」
「チューニングくらいちゃんとせ~や!」
「今時メロコアて!」
「歌詞がナヨナヨし過ぎ!」
「ヒップホップてみんな同じかっこしてない??個性無ぇ~!」
「パクリやん!」
「しっかり演奏しろや!」
「ボーカル叫んでるだけで何言ってるかわからん!」
「だっせ~!」
「くっせ~!」

受け手の取り方は様々で、不快に思う人もいれば共感してくれる人もいると思います。
今回のkillieのように直接的な手段で批判されるかもしれない。
受け取り方は自由やし、受け手はその時に演奏する側の立場や思い、ましてや生い立ちなんて考えてくれるわけないし、考える必要もないと思います。
極端な言い方をしますが、受け手からすれば結果が全てだと思うからです。
バンド側が満足いかないライブをしたと思っていても、受け手はそんなん関係なく楽しめた、なんてこともあるんです。
俺がしょーもないバンドやなあと思えば俺にとってそのバンドはそれ以上でもそれ以下でもないわけで、そのバンドがいかに頑張っていようが、一所懸命だろうが、楽しんでいようが全く俺には関係ないわけです。
俺は楽しくなかったんです。
頑張ってるように感じられなかったんです。
実際本人が頑張ってるのだとしても、それが俺に伝わらなかった、ただそれだけのことです。
「俺頑張ってます!」て言うだけで家族や友達でもなんでもない他人が自分を認めてくれるのなら、世の中誰も苦労しないんじゃないかなあ。

同じものを観て、俺と全く違った感じ方をする人もいるでしょう。
それはその人の意見であり、それ自体を批判しようとは思わないし、むしろ尊重します。

そう思っているからこそ、俺は頭ごなしに批判もするんです。
自己責任で。
思ったとしても口には出すなと言う意見もあるかもしれませんが…。
まあ俺も抜き身の刀がごとく目につく気に入らないもの全てを批判して回ってるわけではないので…。( ゚∀゚)
大事に思うからこそ意見する場合もあるんよね。
どーでも良いと思ったなら批判すらしないでしょう。

「楽しければ良い」
それは自分の家や、身内内でしか通用しないと思います。
「俺らは自分が楽しかったらそれでええねん!それが俺らの音楽のやり方やねん!」
それは自分ん家でやってくれ、と俺は思います。
そんなもん観せられても俺は不愉快なだけです。

ベテランさんが言うには、
「くだらない演奏しようものなら客席から灰皿が飛んでくる時代もあった」
らしいのですが、今はそんな事まったく聞かないですよね。
灰皿投げるのはやりすぎだとしても、演奏者に反応を返さない人が多いのは、バンドなんかどうでも良いと心のどこかで思ってる人が多いからでしょうか…。
まあ、反応を返すほどの感動を覚えなかったからなんでしょうけど…。

で、まあ俺は海外はアメリカ東海岸にライブしにいったくらいで、その経験と、海外を飛び回ってるバンドの人に聞いた範囲内でしかわかりませんが、海外にはライブハウスというバンド演奏専門の小規模のハコはほとんどないと思います。
イタリアはどうすか二宮さん?
それっぽいバーがあったとしてもPAシステム以外は常設しておらず、ステージの上はカラッポです。
ドラムセット、アンプの類はバンドごとに持ち込み、総入れ替えです。
それらが無いとライブが出来ないので、実際俺らは友達のバンドに全て借りました。
ビザの関係で楽器すら持ち込み出来なかったんよね…。
ありがとうバルボア!
ちなみに練習はそれらの機材を普段置いておくために借りている倉庫で練習するそうです。

今のような日本の環境が成立していったのは、土地の狭さから発生する騒音問題も関係してきてると思います。

「あーでかいスピーカー使って爆音で音楽聴きてえ!」

と思った時に日本人はそれを地下室に持ち込んだ。
一方ジャマイカ人はこう考えた。

「家の外に置けば良いじゃない!☆」

›11 09, 2006

KAOSS PAD KP3

Posted by miya-aki at 15:03 / Category: miya-aki , Music , Review / 0 Comments

ムシャクシャしたので買った。
後悔はしていない。
さっそくipodつないでプレイ。
リアルタイムサンプラー機能が多少進化していて、面白そうなのでそれを使って遊んでみた。
適当にブレイクビーツを取り込んでスライス&ループ。
んで、某芸人のお声をワンショットとして取り込み。
後は思うがままに撫でる!押す!捻る!擦る!愛でる!

んは~おもれ~!
エフェクトに関しては文句なしの遊び道具やな!
ただ、サンプラー機能はほんまオマケって感じ。
リアルタイムサンプラーとしては使いにくい印象を受けました。
オートRECが無いのに、ワンショットのスタート位置が取り込んだ後に調節できない…。
その辺は単体機に任せなさいって事かな…。

ちなみにこれ携帯で撮った動画なんやけど、やっぱ画質が悪かったので動画エフェクトでごまかしてます。(´・ω・`)
そして俺のプレイがどヘタなのは正直スマン…。
なんせファーストプレイやったもんで…。

音楽関連でついでに宣伝させていただきます。

12月くらいにmu-neujohnとクッダチクレロのスプリットアルバムがcosmos recordからリリースされます。
ムーノイ3曲、クッダ3曲の合計6曲です。
全国流通しますのでお近くのタワレコ等の大手量販店のインディーコーナーに並ぶはずです。
ひょっとしたらムーノイコーナーは作られてないかも知れませんが。
見当たらなければ注文してください。
ていうか買って。
買って下さい!!!!
来年に予定しているフルアルバムの売り上げは皆さんの手にかかっていると言っても過言では無いぜ!
ぜひ家用、車用、職場用、の合計3枚を確保しましょう!
良いものできたからさ。
損は絶対させんよ。

それに合わせ今月の17、18、19日にプチ東京ツアーします。

↓プチ東京ツアー↓
↓withクッダチクレロ↓

2006/11/17(金) @下北沢 rinky dink studio
open/23:00 start/23:30予定
ALL NIGHT!!
ACT : mu-neujohn / クッダチクレロ / groundcover. / nemo / MEATEATERS / アゴーレーカルキン / and more&more!!

2006/11/18(土) @お茶の水 rinky dink studio
open/start 18:00 / 500yen
ACT : Alan Smithee's MAD Universe / myheadswims / mu-neujohn / クッダチクレロ

2006/11/19(日) @渋谷屋根裏
OPEN 17:30 / START 18:00
ad 2000yen / door 2300yen
ACT : optrum / bossston cruizing mania / GROUNDCOVER. / チムニ / mu-neujohn / クッダチクレロ / リフラクトリー

東京組の人、お暇ならぜひ遊びに来てね☆
久しぶりに話でもしようや!

それと、俺の参加してるもう一個のバンド、nitro mega prayerが活動休止します。
なので、こっちのCDも聴いていただければ幸いです。
これから手に入りにくくなる可能性もあるので…。
俺が参加してるのは

songs of hypocrisy
"Songs of Hypocricy"
mini album / 1200yen
EZCA-08 (COSMIC NOTE)
split CD jacket
nitromegaprayer / balboa split CD
1400YEN(TAX IN
YTCP-5 (theory and practice)
の2枚です。
それと来年に出るオムニバスに新曲を1曲収録して終わりです。
これも流通しているので最寄のCD屋で買えます。
http://www.myspace.com/nitromegaprayerにて視聴もできますのでぜひ聴いてみてください。

ここまで買え買えと言ってきて何ですが。
もし、皆さんが俺のバンドに全く興味が持てなければ、買う必要は全く無いです。
誰かに借りるなりCD-Rに焼いてもらうなりしてさらっと聴き流してください。
俺は、棚に並べられっぱなしでホコリをかぶらせるためにレコードを作ってるんじゃないしね。
あ、別に偉ぶって言ってるわけじゃないで。
友達の作品やからって、聴きたくない物を無理からに聴く必要は全く無いとほんまに思ってるからやで。
でも、やっぱ聴いて欲しいっす!!(どっちやねん)

俺は、mu-neujohnは、長い月日をかけて完成させた曲を、録音機材もすべて自分達で用意し、試行錯誤しながらもその時の最高のプレイを収録したレコードを、魂込めて作ってきました。
自分達の作品を人任せになんかできません。
なんちゃらスタジオの6時間パックで、自分達のことを何も知らないわけのわからんエンジニアがちょちょいと作ったような、そこらへんのインディーバンドの薄っぺらい、ぺっらぺらのレコードがいちアーティストの作品とは到底思えないしね。
俺は音楽したいからしているだけで、「将来音楽で食っていく」なんつー甘ちゃんの妄想に取りつかれてやってるわけじゃない。
手に職つけて仕事もしてるし、だからこそ純粋に自分達のやりたいものが作れると信じてる。

やからこそ、これらの発表した曲自体が、俺からみんなへの近況報告になればいいなと思う次第であります。

話は変わるねんけど、俺の好きなバンドで「killie」ってバンドがあるねん。
何度も共演してるし、メンバーとは友達でもあるねんけど、そのkillieがこんなことになってしまっています。
killieは、最近の日本のバンドでは珍しくメッセージ性を強く押し出したバンドで、俺自身彼らの活動の仕方にはとても共感できていたんよね。
もちろん楽曲、ライブに関しても文句無しにかっこよかった。
こんなことになってしまい、残念だと思う反面、ある一つの希望を持てたんよね、俺は。
彼らや俺らみたいなインディペンデントで活動するバンドは、とてもちっちゃな世界で様々なモノをいろいろなカタチで外の世界に訴えかけ続けてきた。
今までは誰も俺らに見向きもしなかった。
でも、ついに。
ついに外の世界の人間が、対等の目線で俺らの話に耳を傾けてくれた。
こんな形ではあるが、俺らの投げかける言葉に返答をよこしてくれたじゃないか。
時代は変わる。
まだやれる力が残っているなら、彼らにはこれからも頑張っていって欲しいと俺は心から思う。

›11 08, 2006

ライブハウスを出でよ(下)

Posted by miya-aki at 14:53 / Category: miya-aki , 考察 , Music / 0 Comments

前回言いたかった事をまとめると、要するにこのバンド業界のおもんなさは、全てシステム化された土台の上でしか転がっていない事が原因じゃないか、ということだ。
みんな用意されたレールの上を渡ることしか考えず、なおかつそれが環状線であることに誰も気づかない。

このシステムの中心に位置しているだろうライブハウス、全てのライブハウスがそうだとは言わないが、これがまたほんましょーもない。
まず数が多い。
このライブハウスのほとんどは、アマチュアやインディーズを出演対象とした小規模のハコなのだ。
この有象無象のライブハウスの主な収入源は、出演者から徴収する「ノルマ」である。

どういうシステムか簡単に説明しよう。
あるバンドがライブハウスのブッキングによってあるイベントに出演が決まったとしよう。
その時にバンドに課せられるのがチケット売り上げのノルマである。
バンドはそのノルマを達成しなければならない。
ノルマを達成できなければ、差し引きで足りない分を自腹で払わなければならないのだ。
その日のチケットの前売りの代金が1500円で、その日のノルマが10枚だったとすれば、バンドは1500円*10=15000円をライブハウス側に保障すると言うわけだ。
じゃあ10枚以上売り上げれば自分らの懐にお金が入るんですね、と思いがちだがここにも落とし穴がある。
ノルマ以上の売り上げは100%バックではない場合がほとんどで、ノルマとバック発生までの枚数に差があるなんてこともざらだ。
チャージ分だけでは足らないと言うわけだ。

このシステムは、はなっからバンドに「客なんて呼べないんでしょ?」って言ってるのと同じで、完全にバンドを商売の対象としてしか見ていないのではないか?
もちろんライブハウスも商売でやっているのでこれはあながち間違いではない。
バンドが金を保障しているのだから、ライブハウスからみればバンドはある意味客であるという図式が成り立つ。
しかし、金を払っているのにもかかわらず「ノルマ未達成」というこの申し訳無ささは一体なんだ?
さらに何でブッキングマネージャーにうんちくたれられなければならないのか?
バンドがあなた達にお金を保障してるからこそ、あなた達は食えているんでしょ?
なんかおかしくない?
お金取って、わけ分からんブッキングして、なおかつ偉そうなのは何でなん?
そこまで偉そうな態度取るからには、あなた達もさぞかしお客を呼ぶ努力をしてるんですよね?
さぞかしその日のイベントに自信があるんですよね??

何もしねえんだったら初めから「機材使用料」という名目で金を徴収してれば良いのに。
何すか「ノルマ」って。
っていう事をキャリア20年以上、海外での活動現在も著しい、ジムオルークとは飲み友達だという某酸母寺の先輩方に聞いてみたところ、

「あー、あれは10年くらい前に東京の何とかってハコが始めたらしいよ。
それがすげえおいしいってんでそこらじゅうのハコが真似し始めたんやね。
これっておかしいよな、立場完全に逆やし。
俺らの若い頃はそんなん無かったけど、チケット売り上げはその日のギャラにも関係してくるし、俺ら必死でチケット売ったもんやけどなー。
あ、そうそう。
ガーリックボーイズのラリーって知ってる?
あの頃俺あいつとバンドやっててんけど、あいつギター上手かったわー。」

とのこと…。

まあそもそもこのシステムにへいこら乗っかる奴らがいるからこそ、こういう商売が成り立つんやけどね。
そりゃハコの数も増えるわけですよ。
まあ確かに楽やわな。
金払うだけで、後はなーんも考えなくて良い。
ステージさえ上がってりゃミュージシャン気取れるしね。

でもさあ。

ハコのブッキングでライブ決まって、興味もないバンドとタイバンで、客も一人も入らず、ブッキングマネージャーの営業トークにおだてられ、金払ってお疲れ様。
その日に一体何の意味があんの?
君はその日にライブをホントにやりたかったの?
大してやりたくも無いのに、営業にかけられるままはいはい金払って、ほんとバカなんじゃないの?
バカだからライブハウスになめられるんじゃないの?

もっと自分達でイベント組めよ。
ライブをしたい!と思ったその時に。
ハコを借り切って、自分達で呼ぶバンド、集客、ギャラ、打ち上げ、その他もろもろ考えて、そのほうが意味あるでしょう?
タイバン同士意味のある交流が出来るでしょう?

バカ相手に商売するからライブハウスもバカになる。
バカから金をかすめとることしか考えず、自分の足を使って売り上げを上げる努力を何もしないから、結局経営に行き詰る。
それも全部人のせい。
金づるのバンドを他のハコに取られただの、客を取られただの、あのハコのスタッフがムカつくだの、あーだこーだ文句ばっかり。
数だけ増えくさってお互い潰しあってみんな共倒れ。
この繰り返し。
くだらない。
他のハコと同じ事しかやってないのに、どうして自分とこだけ生き残れると思うのよ?

ほんとしょーもない。
みんなやってること一緒。
ハコもバンドも。

音楽で食っていく?
古い。
東京進出?
古い古い。

「地元も仕切れず何歌う気だ」 by BOSS THE MC
ネイティブでもないのに英語で歌う”オリジナル(風)”ミーハーバンド。
音に感情をのせる事の出来ないエセミュージシャン。
ほら、CD売れないだろ?
受け手はみんな心のどこかで気付いてんだよ、中身の無さに。

バカを相手に大もうけのインディーレーベル。
既得利権にしがみつき、音楽を冒涜し続けるレコード会社、広告代理店、JASRAC。
必要ない。

全てのバンドマン達に言おう。
目を覚ませ。
自ら何も成してないことに気付き、それを恥じろ。

自らを表現できる場所はライブハウスだけじゃない。
何かを伝えるのに、そんな立派な設備が必要か?
さあ考えろ。


「ライブハウスを出でよ」


ほら、空はこんなにも広大だ。